海の底から司法試験

都内大学生による司法試験合格に向けた勉強の備忘録

令和元年口述民事 再現

質 問 回 答 内心の動き
あなたは弁護士Pの立場に立って回答してください。なお、Xからの金銭請求については考えないものとします。私が事案を読みますので、パネルを見ながら聞いてください。XはYと平成29年8月25日に賃料1か月30万円、敷金180万円、期間を同日から10年として本件建物を貸すという賃貸借契約(本件賃貸借契約)を結びました。しかし、Xは本件建物をZが使用していることに気づきました。Zによると、Yから平成30年10月15日に賃料1か月35万円で本件建物を借りたとのことだった。XはYからZへの本件建物の賃貸を承諾はしておらず、本件賃貸借契約の期間は満了していない。 (パネルを見て)賃貸借契約!ヤマが当たった!金銭請求ってなに…。敷金返還請求の要件事実覚えてないんだけどやばいやばいやばい。。
YからZへの賃貸は転貸借ですが、これは有効になるために必要なことはなんですか。 賃貸人による承諾です。 転貸借は予備試験ゼミで解いたから要件事実は知ってるぞ!というか訴訟物から聞かないの?
それは民法上の条文があるのですか。 あります。 あーうろ覚えだ。。。
何条あたりにあるかわかりますか。 …613条だと記憶しております。 「あたり」って聞いてるから、だいたいでいいんだろうな。612か613だと思う。
612条1項ですね。 あっ、はい… そっちか…
(笑いながら)こんなこと正確に答えられなくていいですからね。どのあたりにあるかだけわかればいいんです。 はい。 優しすぎる。
次の質問にいきます。本件でXがZを追い出すためにまずどんなことをしておけばいいですか。 賃貸借契約を解除すると思います。
どの賃貸借契約? 本件賃貸借契約です。 転貸借には介入できないもんな。
では、XはYとZを相手取って訴訟を提起することにしました。それぞれの訴訟物を答えてください。 まず、Yに対しては…賃貸借契約終了に基づく目的物返還請求権としての建物明渡請求権です。 で、Zに対しては(3秒ほど沈黙)所有権に基づく返還請求権としての建物明渡請求権です。 目的物返還請求権として、は間違えないようにしないと。Zに対しては所有権でいいんだよな。。
そうですね。訴訟物が異なるってことですよねえ。 そうなります。 たしかに面白いところだな。
では、Yに対する請求の方で、請求原因を本件に即して答えてください。 まず、Xは、Yに対し、平成29年8月25日に賃料1か月30万円との約定で本件建物を賃貸した。で、Xは、Yに対し、本件賃貸借契約に基づき、本件建物を引き渡した。 そして、Yは、Zに対し、平成30年10月15日に賃料1か月35万円との約定で本件建物を賃貸した。で…(3秒ほど沈黙)Xは、Yに対し、本件賃貸借契約を解除するとの意思表示をした。 承諾は抗弁に回るんだったな。解除の意思表示の日付がないけどどうすんの???
ふうん。 なんか間違えてるな。
XがYに対して引き渡したことを言ってくれたけど、Zに引き渡したことは主張しなくていいですか。 いえ、する必要があります。 使用収益を開始した時点で債務不履行とかそんな感じだったもんな。
そうですね。じゃあ言い忘れただけだよね。 はい、すみません。 善意解釈だな。
では、Pとして本件建物の明渡請求を提起する前にやっておくべきことはありますか。 占有移転禁止の仮処分の申立てをしておく必要があります。 保全の問題か。何番煎じかわからんな。
何に対して? 本件建物です。 これってそんなに大事なんだ。
その手段を取るのはなぜですか。 Zが本件建物を第三者などに引き渡してしまった場合に、仮にZに勝訴したとしても第三者には執行力が及ばないので、仮処分の申し立てをしておく必要があります。 これもいつものやつ。論文では保全でなかったもんな。当事者恒定効とかは言わないでおくか。
そうですよね。勝訴判決が無駄になってしまうってことですよねえ。 はい。 そう答えるべきだったのかな。
では、パネルを裏返してください。あなたは、Yから依頼を受けた弁護士Qとします。以下のYの主張を読むので、パネルをみながら聞いてください。Zは私の叔父である。私はZに本件建物を貸してはいません。Zは定年となり会社を辞めた後、私の会社で従業員として働いてくれています。Xは本件建物を訪れた際に「賃料を支払ってくれるなら、本件建物をZに貸しても構わない。」といいました。私は賃料をしっかりと支払っています。敷金180万円を返してもらえるなら、それと引き換えに本件建物を明け渡してもいいです。 Xからの請求に対して、Yの言い分を考慮して、どのような抗弁を主張することができますか。 はい、信頼関係不破壊の抗弁です。 転貸を否認するのか。。。いや、敷金と明渡しは同時履行じゃないけど。。。主査がめっちゃ抗弁を強調してるけど。。。
それだけ? えっと、転貸を認めるなら、承諾の抗弁を主張できます。 (言った後)いや、認めなくてもできるやん。口が滑った。
では、前者の…信頼関係不破壊の抗弁について聞いていきますね。Yの言い分から信頼関係不破壊を基礎づける事実を挙げてください。 ZはYの叔父であって、Yの会社で働いている人物であることが挙げられます。 暴力団とかじゃないよってことだよな。
他には? Xが本件建物をZに貸しても構わないといったことです。
他には? えーと…あっ、賃料をしっかり支払っていたことです。 他にあるか…?
そうですね。それらの事実が挙げられるかもしれませんね、認められるかは別としてね。 はい。 現実ではきびしいのかな。
では、Yの言い分をもとに、敷金返還請求権を抗弁として構成することはできますか。判例を前提にして答えてください。 敷金返還債務と建物明渡債務では、建物明渡債務の方が先履行で、同時履行の関係にはないからです。 ここで聞かれるのね。
では、次の質問に行きますね。Qとしては、Zは転借人ではなく占有補助者にすぎないと主張することにしました。このことを証明するために使用できる書証は何がありますか。 うーん…、Zは従業員とのことなので、雇用契約書があればそれが書証となります。 いや、知らん!でも、こういうのはパネルから導けるようになってたはず。。。
うん、他には? えーと、ZはYから賃料をもらっているので… ほか!?いや、わからんわからん。
あ、給料ね(笑) あ、はい!給料が振り込まれた通帳の記載が証拠になるかと思います! 困ったときの通帳言うしかねえ。
そうですね。給料明細書とかは証拠になりそうですよね。 はい。 言い直されてるし。給料明細書はでてこなかったなあ。
では、最後の質問です。パネルの下段をみてください。XはPに対して、「本件建物の鍵をYとZには内緒で買えて来ようと思う」と言いました。Pとしては弁護士職務基本規程に照らしてどのようにすべきでしょうか。 そうですね…、Xの行動は違法…といいますか、不当なので、Pとしては止めるべきだと思います。 最後!?早い気がする。例によって倫理わからない。。なんか答えないと。あいまいにしておこう。
Xは自分の力で本件建物を手に入れようとしているんだよね。こういうのって法律的に許されてるんだっけ? いえ、自救行為は禁止されています! わかった!誘導わかりやすい。
そうだよね、自力救済は違法ですよねえ。 はい。 やばい、自力救済だった。。
そうすると、PがXの行為を認めたとしたら? 違法行為の助長になります。 条文は初めの方だけど、正確には言えなさそうだから条文の見出しを強調しておこう。
そうだね。PとしてはXの行為を止めたいけど、言うだけだとあとで言った言わないの争いになっちゃうよね。Pとしては、どうしておくべきだと思う? えーと、こういう話は事務所とかですると思うので…そこでの会話の内容をなんか、紙に残すべきだと思います。 紙に残すべきって感じだけど、どうしたらいいんだろう。。語彙力の欠如…。状況の説明しかしてない。。。
そうだね。面談書だよね。 はい。 へえ、そういう名前なのか。
まああとは、メールで送っておくっていう手もあるね。 そうですね(納得顔) たしかに送信履歴も残るしな。勉強になるわ。
以上になります。 ありがとうございました。 副査に意見求めないんだな。

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